パニック発作～地獄の日々が始まる～②
Boys, be ambitious
当時私は受験生。一番勉強に精を出さねばならない時期であった。
でもパニック障害発症後の私はそれどころではなかった。
学校は幸い父の職場の近くにあったため、朝は父が車で高校まで送ってくれていた。パニック障害の人って朝の満員電車に乗るなんて自殺行為だと思うけれど、その点は回避できていた。
つらかったのは授業中ね。 シーンとした教室、逃げ出すことが許されないという状態。
地獄だった。。
毎時間胃のあたりのゾワゾワするような不快感と、息苦しさとの戦いだった。 変な話下着の締め付けすら苦しくて、ブラジャーのホックをはずしたままにしたりして凌いだ。
それから昼食は手作りのお弁当を持たせてもらっていたんだけど、その当時は食べると胃のゾワゾワがひどくなり、午後の授業がしんどくなるのでほとんど食べなくなった。 食すとしたらこれ。固形のものがダメで、カロリーメイトのドリンクを昼食にしていた。
ほとんどお腹が膨れないせいかそんなにしんどくならなかった。
よく食べる人がこんな風になったものだから友達は心配していた。
学校は休むまいと頑張ったけれど、どうしても耐え切れなくて授業中保健室やトイレに逃げることもあった。
早退もしたことなかったけどするようになった。
勉強などしていられるような場合ではなく、どんどん成績は下がっていった。
それから、外出に関して。 スーパーとか、広いところに行くと強い不安感に襲われた。コンビニとか近所の小さいお店なんかは大丈夫だったけど。 スーパーはレジに並ぶのがとっても嫌だった。何故か不安を感じるから。
後で知ったけど、パニック障害の人はレジ待ちが苦手らしい。多分逃げられない状況が不安を引き起こすのだと思う。
それから大好きだった映画館にも行けなくなった。暗いのも嫌になったし、映画が終わるまで拘束されるのが無理になった。（実は映画館は今でも苦手です。）
一番発作が起こりやすくなったのは夕方の少しヒンヤリした空気が流れる頃。なんでって？最初に発作を起こしたのが夕方だったから。夕方の雰囲気が発作を引き起こす。
あと、予期せぬ場面でも発作は起こった。 家族はなんで私が苦しんでいるのかわからないから、心配を通り越してめんどくさそうな感じになっていた。
グダグダするな。しっかりしろ。
とか言われたなあ。
発症から数週間様子を見たけど全く良くならないどころか悪化しているような状態だったので、まず総合病院の内科を受診することになる。
この時これがメンタル系の病だなんて思わなかった。
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