幸せママのパニック障害克服ブログ

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はじめは絶望的に苦しかったパニック障害。それでも就職、結婚、出産できました。パニック障害との上手な付き合い方を書き綴ったブログです。

【新幹線が苦手】パニック障害でも新幹線に乗るために工夫できること

こんにちは(^-^)
まだ11月だというのに12月並みの寒さ。私の住んでいるところの山側のほうでは雪が降り始めました。我が家では二台分の車のタイヤ交換をやっと済ませ、冬支度をしました。


さて、今回はパニック障害患者が苦手になりやすい乗り物の一つ、新幹線にできるだけ楽に乗るための工夫をお伝えしたいと思う。
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パニック障害になると、沢山の苦手な場所、シチュエーションができてしまう。

美容室、映画館、歯医者、自動車、電車、エレベーターなどさまざまな場所で不安を感じるようになってしまう。
このブログでは、これまでに美容室、映画館、車の運転などの不安を乗り切るために工夫できることをお伝えしてきた。

今回は移動手段としてなかなか避けることができない新幹線の乗り方について、工夫できることをお話ししていきたいと思う。

私自身、症状をコントロールできるようになるまでは新幹線がとても苦手だった。特に一人で乗る新幹線は怖くて、遠方に用事があるときは苦労した。
でも、今では帰省や旅行などで年に何度も新幹線に乗るけれど、全く平気になった。

どうしても新幹線に乗らなければならないけど、不安で憂鬱。という方にお読みいただければと思う。

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新幹線に乗るのが怖いのはなぜ?

どうしてパニック障害になると新幹線に乗ることがこわくなってしまうのだろうか。
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閉塞感がある空間だから

新幹線が苦手になってしまう一番の要因はこれといってもいいと思う。座席は指定されており、自由に動き回ることは制限される。新鮮な空気を吸いたくても窓も開けられない。いわゆる密室だ。
在来線と違い、駅と駅の距離も非常に長く、気分が悪くなったからといって降りることもできない。
そんな逃げられない感覚がパニック障害患者にはとても不安感を覚えるシチュエーションとなる。

混み合っているから

時期にもよるが、新幹線は混んでいることが多い。新幹線に限らず混み合っている空間はとてもストレスに感じる人が多いはず。
一般車両では座席の幅もあまり広くない。隣や前後の席がびっしり埋まっていたりすると、気分が悪くなって恥をかいてしまったらどうしようという予期不安におそわれることがある。

新幹線のスピードが怖い

乗り物のスピードそのものに不安を感じる人も少なくない。
新幹線のスピードはだいたい時速300km前後。
流れる景色の速さや、他の新幹線とすれ違う時の騒音やガタガタという振動が怖いと感じることがある。

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落ち着いて新幹線に乗るために工夫できること

少しでも安心して新幹線に乗るために工夫できることをまとめてみたい。

居心地のよい座席を選ぶ

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これが一番のポイント!
座席は車両の一番前か一番後ろが精神的に楽だ。つらくなってきたらすぐにデッキに避難できるようにしておく。
一人で移動するときは、通路側を選んでおくと外に出やすい。二人以上での移動であれば、窓側に座らせてもらうとよい。人の行き来する気配を感じづらい。自分がリラックスできる席を選ぶのが一番重要。

土日、祝日、お盆、正月はとても混みあうので、予定が決まっているようであればえきねっとなどで早めに座席をおさえておくことをおすすめしたい。ギリギリの購入となり、3列席の真ん中の座席になってしまうような事態は避けたい。

指定席の発売は発車する日の1ヶ月前(前月の同じ日)の10:00からとなっている。
事前受付といって、ネット限定だが指定席発売開始日(つまり乗車日の一か月前)のさらに1週間前(同曜日)の午前5時30分からの予約もできる。座席表から選ぶことはできないが、『車両の端付近』、『窓側に限定する』、『通路側に限定する』などアバウトな席選択はできる。(JR東日本の場合)
www.eki-net.com
www.jr-odekake.net

少し割高になってしまうけれど、どうしても体調がすぐれないときはグリーン車もおすすめ。(またはグランクラス
私自身、グリーン車は数えるほどしか乗ったことはないけど、一般車両と比較するとかなり快適
おしぼりがもらえたりする。(かつてあったドリンクのサービスはなくなってしまった。)
まず、座席数がとても少ないので人そのものが少なく、バタバタとした人の出入りもないため静かだ。座席の幅も広く、前後の幅も広めにとってあるので圧迫感をあまり感じない。
フットレストも備え付けられており、座席そのものの座り心地もよいので、旅の疲れを軽減してくれるのもよい。

多目的室を利用する

新幹線には多目的室というものがある。
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多目的室はほとんどの新幹線に備え付けられている個室だ。
身体の不自由な人が優先して利用する個室だが、空いていれば赤ちゃん連れの人や、気分の悪くなってしまった人も利用することができる
私は息子が赤ちゃんの頃、この多目的室にはとても助けられた。座席を動かせばベッドにもなるので、体調が急変したときに休むことができる。

多目的室は予約はできない。最優先は身体の不自由な人なので空いていれば利用できるのだが、経験上、結構空いていることが多い。
存在を知らない人が多いのかもしれない。
もし気分が悪くなったら、遠慮せず車掌さんに声をかけ多目的室の鍵を開けてもらおう。

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基本的な準備

新幹線に乗車する上で、準備しておきたいこと、準備しておきたいものをまとめた。
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飲むことがないのが一番だけど、必要な時は薬に頼ろう。
使用することがなくても、常に持ち歩くことで安心感を得られるのでお守りの意味でも持っていこう。
もちろん、服用を指示されている人はしっかり忘れないよう持ち物をチェックしよう。

飲み物

薬を服用するときや、気分が悪くなって水分が欲しくなった時のために携帯しよう。
車内販売はいつまわってくるかわからないので乗車前に用意しておこう。

ミンティアフリスクなどスッキリできるお菓子

新幹線に限らずだが、ちょっと予期不安が起こった時などミンティアフリスクのようなスッキリしたタブレットを食べるのも気分転換におすすめ。
薬にあまり頼りたくない人や軽い症状には便利なアイテムだ。

健康保険証とお薬手帳

これは最悪の事態が起きた場合だが、病院に搬送された場合の対策として必要。
旅先でも必要になることも考えられるので、念のため携帯する。

過ごしやすい服装

暑すぎず寒すぎず、ゆったりした服装で乗車しよう。カーディガンなど脱ぎ着して調整できる服装もよい。

さいごに

パニック障害の人が苦手な状況に挑む場合、気持ちの準備があるのとないのではだいぶ違ってくる。
具合が悪くなったらどうしよう・・・と思い悩んでいてばかりでは不安感は消えないと思う。

具合が悪くなったらこうしてみよう!具合が悪くなることのないようこんなことを試してみよう!と心の準備をするのもいいし、行先でどんなことをして楽しもうかな♪というポジティブな気持ちをもつのも大切だと思う。

私自身、発症後やむを得ず新幹線に乗車するのが苦痛で仕方なかったけれど、こんなことをしたら大丈夫だった!という成功体験の積み重ねにより、現在では不安を感じることなく新幹線に乗れるようになった。
厳しい言い方になってしまうけれど、とにかくやってみることがパニック障害の一番の治療になる。ちょっとづつ経験を重ねていこう。

私の経験が少しでも苦しんでいる人の助けになればと思う。

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